8月下旬に第2回事業再構築補助金の採択結果が公表されました。第1回と比較したものをまとめてみましたので以下ご確認ください。
第2回の全体の採択率は、第1回と比較するとアップしております。応募件数に対しては44.9%(第1回36.1%)、要件を満たした応募件数に対しては50.9%(第1回41.7%)となっています。
さらに緊急事態宣言特別枠については、応募件数に対しては66.6%(第1回55.3%)、要件を満たした応募件数に対しては77.3%(第1回66.3%)となっています。要件を満たしていれば、約8割の採択率です。今後、「緊急事態宣言特別枠」が継続されるとしたら、やはりこの枠に申請できれば採択される可能性は非常に高いと想像できます。
<詳細>採択結果(事務局HP)
https://jigyou-saikouchiku.go.jp/result.php
第3回公募は「最低賃金枠」を狙う!!
第3回公募(令和3年9月21日締切)においては、最低賃金の引上げの影響を受け、特に業況の厳しい中小企業等を対象とする「最低賃金枠」が新設されています。本枠においては、加点措置が行われ、緊急事態宣言特別枠に比べて優遇されます。 繰り返しになりますが、第2回の緊急事態宣言特別枠の採択率は77.3%(要件満応募)です。これより優遇されるとなると、採択率はさらに高くなるのでしょうか?!全体的に採択率を調整するかもしれませんが、「最低賃金枠」に合致する事業者の方は、本枠に申請することをお勧めします。今後、第4回、第5回公募において最低賃金枠が実施されるかどうかは分かりませんが、注目すべき新設枠です。
その他の補助事業の採択率について
補助事業は、事業再構築補助金ばかりではありません。事業者の置かれている状況や必要となる対象経費などを考慮して補助事業を選択するようにしましょう。ちなみに、直近(8月以降)で採択結果が公表された補助制度は以下の通りです(一部)。
○令和2年度第3次補正予算「小規模事業者持続化補助金<低感染リスク型ビジネス枠>」
→応募10,205件、採択5,361件(52.5%)
○令和元年度補正予算「小規模事業者持続化補助金」の「一般型(第5回締切分)」
→応募12,738件、採択6,869件(53.9%)
○令和2年度第3次補正予算「事業承継・引継ぎ補助金」(2次公募)
→経営革新:応募375件、採択187件(49.9%)
→専門家活用:419件、採択330件(78.7%)
○令和3年度当初予算「ものづくり・商業・サービス高度連携促進補助金(1次公募)」
→応募16件、採択8件(50%)
○令和2年度被災小規模事業者再建事業費補助金「持続化補助金(令和2年7月豪雨型)2次」
→応募212件、採択199件(93.9%)
これらの結果を見ると一目瞭然ですが、小規模・中小事業者向けの補助事業の採択率はとても高いです。特に被災者対象となると90%を超えています。豪雨や台風などの被災は受けないに越したことはありませんが、もし被災にあった場合、このような補助制度が実施された際には(申請できる事業者の方は)申請しなくては損である、という見方もできます。
なお、補助事業(公募、結果等)については、様々な関連サイトから検索できますが、一例として、以下の中小企業庁のページも参考になります。
<補助金公募案内>https://bit.ly/3nrbW04
コロナ禍を乗り切るためにも、活用できる補助制度があれば是非ともチャレンジしてみてください!!